親の心構え
知っておきたいポイントを解説します
就職活動ですから、本来はお子さんが一人で頑張るものなのですが、普段の学校生活もありますし進学を勧める風潮はさらに増しています。高校生が現役で公務員を受験するには家族の協力が不可欠です。
1 ダメだった時のことを聞かれます
高校の先生が一番嫌がるのは高校を出ているのに進路が未決定になることです。公務員試験に合格して内定が取れれば問題ありませんが、必ず落ちた時の「保険」を問われますので、あらかじめお子さんと相談しておくようにします。
2 高校ごとに対応が違います
「同じ公立高校だから」「地域は一緒だから」といって対応が同じだとは限りません。対応レベルの違いは担当の先生の意向によって変わる場合もあります。どのような対応をしてくれるのか配布されている進路状況などから調べておき、不明な点は進路指導の先生に問い合わせるのもいいでしょう。
3 試験スケジュールを把握してください
お子さんは毎日の学校生活に集中しますので、試験関連の日程を忘れがちです。出願期間、試験日、合格発表日などは保護者の方も掴んで日頃から声をかけるようにしましょう。公務員試験は試験によって出願期間、試験会場、2次試験の内容などがすべて違いますので十分に注意してください。
4 試験と学校行事
お母さんやお父さんにも試験日程を把握しておくことをオススメしたのは、試験スケジュールが学校行事をかぶることが多いからです。出願期間が定期テストや夏休み中の場合もあります。一次試験は9月ですからお住いの地域によっては台風の影響を受ける場合や文化祭と試験日が重なることもよくあります。また10月の試験となれば中間テストと面接試験などがバッティングする場合もあります。高校生とはいえ自分自身の就職試験ですから、あまり口出ししたくないという方も多いかもしれませんが状況に応じてフォローしてあげる必要はあるでしょう。
5 巣立ちと子離れ
大学の卒業式に親が参列してビデオを回す。会社を休む連絡を親が代わってする。世の中の価値観は多様化してますから、敢えてどうこういうつもりはありませんが、同じ年の子供達は、まだ親に思いっきり甘えています。親としては「もう少し甘えさせたい」気持ちもきっとどこかにあると思いますが社会に出るのも一つの縁ですので、お子さんの巣立ちを陰て応援してあげる姿勢を持ってください。