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745【進路とキャリア2】遊びたいから大学に行く子供に親はどう対処すべきか

遊びたい(地元から東京などの都会に出たい)理由で進学を希望する子供に親としてどう対処したらいいか。原則は「自分で決めて、自分で責任を取る」のが進路を決める上での原則ですから、頭ごなしに「それはダメ」と言わないようにします。でもよく考えないで決めてしまいそうな子供を見れば、そのまま自主性に任せるのは危険すぎる・・やはり親がどれだけ介入したらいいか、そのさじ加減は難しいものです。

お子さんがそのような動機に至る、代表的な理由は、

社会に出る前の最後の遊びの期間

自分の適性や能力がどれくらいなのかを知りたい

今まで親の期待に応えるように受験勉強してきたので、そのご褒美だと考えている

大学を中退または留年する人は、このパターンで大学に進学するケースが多く、お子さんが「後悔」する頃には状況が悪化してリカバリーに2年から3年を要することもあります。だから大学に行く目標を見つけさせる、、ではなく、そのリスクがあることをお子さんに伝え「自分で責任を取る」約束をさせることです。

世の中は、大学に進学させることに「寛容」な意見が多いですが、年齢を重ねてキャリア作りに苦労している若者や進学した後に親子関係が悪化してどうにもこうにもならない話を聞いていると、少し厳しい意見も言いたくなります。

大学は「自分探し」をする場所ではなくて、勉強する場所であること。「自分の存在」とは社会の中で1つの責任を果たすことで周囲から認められるもので、それは働くこと(キャリアを積むこと)で得られるものだと思います。大学で勉強しながら知識を深め、自分を見つけたいのならいいですが、勉強する気がない人にそれを望むのは無理がありますので大学に進むのは危険です。

憲法でも「勤労の義務」が定められています。成人になって、勉強する気がない人が「勤労」を怠ることは社会的に認められないのです。高校3年生は18歳の成人です。

大学を途中で辞めてしまうことは、時間や学費が無駄になります。家計にゆとりがあるなら、ただその無駄も、その後のお子さんの人生の肥やしになるなら、決して悪いものではありません。しかし奨学金を借りてまで「遊ぶための借金」を作ることは決してお勧めできるものではありません。

お子さんへのアドバイスですが、最初に申し上げた通り、頭ごなしに「ダメ」とは言わずに、

中退のリスクがあること。

やめてしまった時の約束を提示すること。

かかる学費などの金額を伝えて、家族でどれくらいの負担がかかるのかを話すこと

決めるのは自分でいいが、いつも心配していること。

この4つのメッセージを伝え、よく考えるようにお子さんに促してください。

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