764【進路とキャリア8】キャリアと進学を合わせた後悔しない選択
進学とキャリアについてのお話はこれが最終回です。
ここまでのセッションを7つにまとめました。もし前のセッションをお読みで無い方は、後でも結構ですので一読されることをオススメします。
1 進路を決める時は、本人の意思を優先すること。
2 進路は進学か就職の2択です。
勉強する気がないのなら進学はせずに、キャリアを積む選択をしてください。
3 進学は「将来の職業」のためか「自分のやりたいこと」がある場合だけ。
本人の強い意志があれば進学をオススメします。
4 奨学金の借入には十分注意してください。
自分探しのために進学する、大学でやりたいことも特にない人は奨学金を借りて進学するとリスクが高まります。文科省の調査でも大学生の2割が留年、大学を卒業しても職業につかない人は7%います。フリーター期間が長くなると就職率は下がり卒業後3年以上フリーターをしている人の就職率は女性で38%、男性で57%にまで落ち込み、その期間も奨学金の返済をしなければならないことまで考えて進路を考えましょう。
5 就職の場合「公務員試験」1択になります。
高校生の就職の場合、民間会社の就職では本人の意思を尊重する環境はないので「公務員試験」1択になります。
6 公務員を目指すことは、結果的に一番ポピュラーになる
公務員試験へのチャレンジは大学に進学する同級生の4割が公務員志望となる訳で結果的に珍しい選択ではありません。
7 公務員就職は学歴が不利に扱われない
高卒で社会人になると、給与面や昇進の面で不利になるという話があっても公務員就職には当てはまることは、ほぼありません。
以上の7点が進路とキャリアのこれまでのお話しでした。
公務員試験の準備を通して、キャリアの基礎を作る
進学先が職業と一致しているような、保育士や看護師になるために大学に行く場合であっても、職業として4割が公務員になることを考えれば、その準備は、大学に行こうが専門に行こうが今から始めるべきだということです。大学に行けば、その専門の勉強や実習に追われ、公務員試験の準備をすることができないことや試験内容はいま勉強している日本史や数学といった科目がメインになるからで、効率的にも進路を自分で決めるこのタイミングが1番良いのです。
キャリアの基礎がないとほぼ100%トラブルになる
そして何よりキャリアの基礎を知っておかないと、進学先では専門的なことを習得することに追われキャリアの土台がないまま社会に出れば、まず100%大きなトラブルに見舞われ、職場でうまくやっていけないなどの状況から転職を繰り返すことになりかねないのです。
その土台作りに、誰もが考える「公務員就職」の準備を普段の学校生活に影響が出ない程度に始めるのが一番ではないかと思うのです。もちろん進学後に公務員試験を受けないという判断になったとしても、その基礎がわかっていれば、その時になって簡単に判断できるメリットもありますし、進学した後に様々な勉強や経験をする中で「キャリア」を常に考えの中心に置くことができるからです。
今回は「キャリア」と「学生時代の評価」の違いについてお話します。
この違いを知らないために、学生時代にはとても評価の高い人が社会人になった途端に「ダメ社員」になることもザラにありますので、ここでは代表的な5つの違いを説明しますので、しっかりその違いを知ってください。詳しくは「就職マインドセット2023」でも紹介しています。ご希望の方はお渡ししますのでご連絡ください。
基本的に違いを理解する上で、例外的な話は除外して説明します。
1「努力を惜しまない」学生時代○ 社会人△
社会では成果の出ない努力はしてはいけません。
2「仕事を率先してやる」学生時代○ 社会人△
仕事には担当が決まっているので指示がないものはやってはいけません。与えらた仕事を完璧にこなすことを考えます。
3「長い時間をかけて完了する」学生時代○ 社会人△
コストも上がるので、未完了で切り替えられる場合もあるので判断が必要
4「苦手なものを克服する」学生時代○ 社会人×
どうしてもやらなければならないものを除き「できない」ことを伝え、その仕事が得意な人に代わってもらい仕事の効率を上げる。社会では自分が得意なものを武器にするほうが重要。
5「失敗ミスをできるだけしない」学生時代○ 社会人×
学生時代は点数や評価を得るために間違いやミスを警戒することを心掛けてきたと思いますが、仕事では十分に準備をしたとしてもミスや修正が必ず発生しますので、失敗を恐れずに行動することが第1に求められ失敗を繰り返しながら大きな成功に繋げるのが仕事だと理解してください。
この中で、一番影響が大きいのは5番です。特に優秀な人がミスを怖がり、仕事ができない状況に陥ることはよくあります。
進路とキャリアについてお話ししてまいりました。進学はキャリア作りの一環のためにあるのであって、キャリア作りを度外視する進路選択をするのは本末転倒です。お子さんの進路を決める際の参考になれば幸いです。
次は若者が第1に考えるというキャリア作りの土台、「公務員試験の準備」をお話したいと思います。興味のある方は引き続きお付き合いください。